気づかずにパワハラしてない?そんなことがない様にパワハラと指示の違いを理解しよう!
こんにちは!
この業界にも新人が入ってくる時期となりましたね。
どんな会社でも上司・先輩からのOJTによる教育を行なっているかと思いますが
SEの社会でも同じですね。
会社が用意している標準や教育がありますが、
それを遥かに上回る範囲で口伝教育が存在しますよね。
私もSEとしての年次が徐々に上がってきて、後輩に教えることも増えてきました。
技術面、社内ルール、マネジメントなど色々な分野でそれぞれ教えることが
全く違いますよね。
教える立場になってきて思うことがあります。
それは、「上司側の教え方」です。
私は「後輩にすっと受け入れてもらえる指導」を心がけていますが、
こんな思いを抱く様になった背景として、
私の最初の上司は教えるのがあまり上手くなかったからです。
それ故に衝突が多く、一方的に指摘を受ける時期がありました。
(指摘内容も、あまり効果的な指摘ではなかったと思います。)
そんな中、これはパワハラなんだろうか?それとも指導なんだろうか?
と疑問に感じたため、同じ様な考えを持っている方々に届けばと思います。
今日は、「パワハラ」と「指示・教育」の境界線について知って頂き、上司の言動が『客観的に見てどちらなのか』を判断する材料にしてもらいたいと思います。
客観的な判断ができないでいると、「これはパワハラだ!」とあなたが主張したとしても、客観性を欠いているため他の人も判断に困ります。
(最悪の場合、あなたの主張を逆手に取られあなたが孤立してしまう恐れがあります。)
客観性を増すために知ってほしい内容としては、
- パワハラの定義
- 指示・教育との違い
です。
パワハラの定義
パワハラの定義は3つとされています。
1.“職務上の地位や人間関係などの優位性を背景とした”コミュニケーション“
2.”業務上の適正な範囲を超えた“コミュニケーション
3.“精神的・身体的苦痛を与える”または“職場環境を悪化させる”
“職務上の地位や人間関係などの優位性を背景とした”コミュニケーション
職場における優位性(立場・地位)を土台として、圧力をかける行為です。
あらゆる優位性が背景にある上で行われる高圧的な行為を指しますが、意外な事象として部下の方が優位性がある場合すらあり、過去の事例では以下のようなものもありました。
”業務上の適正な範囲を超えた“コミュニケーション
業務において適正とされる範囲を超えている
”業務とは関係ない“行為を指します。
金銭貸借
注意指導における土下座の強要
業務に関係する内容であり、
指示・指導内容が正当なものであればパワハラではないとみなされる。
“精神的・身体的苦痛を与える”または“職場環境を悪化させる”
精神的苦痛・身体的苦痛を与える行為であり、事例も多いのが特徴です。
一般的に個人の受け取り方により、
ハラスメントか否かが別れるものと思われがちです。
この曖昧さを軽減するため、裁判所が基準を定めています。
「平均的な心理的体制を有するもの」
指示・教育との違い
業務上の指導・叱責自体は、部下側の業務効率向上や部署全体の最適化には必要な行為なので、それ自体は咎められません。
指導の際に、上述している要素を意識して話すことが重要です。
大事な点としては、
- 人間関係の優位性を濫用しない
- 業務上の適正な範囲で
- 苦痛を与えない
を押さえたうえで話すことです。
まとめ
ハラスメントと指示・指導の違いとしては
言動の裏側に精神・肉体への攻撃性を持っているか否かであることが
わかっていただけたかと思います。
上司側がアンガーマネジメント、傾聴スキルを身に着けていれば、
このミスは犯さないでしょう。
(部下側も信頼してよい上司であるといえます。)
今は部下であるあなたも、いずれ上司になります。
その時に、適切に指導・叱責を行えるよう、違いを抑えたうえで
日々の業務に取り組んでいきましょう。