提案が通せない・・・どんな人にも効く共通の攻略法が既にあるんです!
お疲れ様です!
今日は「上司への効果的な提案方法とその科学的根拠」のお話をします。
提案の仕方次第では、さまざまなものを失います。
あなたが「提案をする」際には、あなたが通したい案があるはずです。
それを通す時に、あなたはどんな行動をしていますか?
・通したい案の良い点を記載した資料で説明
・通したい案と競合の悪い点を記載した資料で説明
これは愚直すぎる行動です。
あなたの思いだけは伝わりますが、
”その案で良し“とする判断材料が備わっていないのです。
これでは、あなたの思いは伝わらないどころか、
あなたの提案以外のものが採用されることとなり、
あなたの
労力、時間、評価が損なわれる
結果となってしまいます。
(どれも失いたくないものであり、大事なものであるはずです。)
提案が通らない理由と、その解決策
提案が却下されるのは、あなたの案が悪い訳ではありません。
案が通らないのは、以下の2つの理由が根底にあります。
・競合案と比較させる際の提示方法を知らない
・情報量を絞りきれていない
この状態で判断を迫られた場合は、人間はうまく判断できない様になっています。
その根拠となるのが以下の2つの先人の知恵です。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
という書籍で、人間の判断基準を実験実証した記載があります。
大半の人は、自分の求めているものが何かわからずにいて、状況と絡めて見た時に
はじめてそれがなんなのかを知る
実際にわたしたちは、身のまわりのものを常にほかのものとの関係でとらえている。
以下の言い回しが、私は分かりやすくて好きです。
わたしたちはいつも、仕事と仕事、休暇と休暇、恋人と恋人、ワインとワインを比べている。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: 文庫
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この書籍では、人間は
・全く性質が異なる2つのものを提示されても、判断できない
・同じような特性を持つものであれば、判断できる様になる
と述べられています。
・相手の脳の負荷を減らしてあげる。
・ストーリーで語り、共感を起こす
・適度な刺激を与え、相手の行動を促す
ことで、提案にYESと言ってもらいやすくなる。
つまりこれらの要素が意識された提案であれば、通る可能性が飛躍的に向上することとなります。
実践編
要点を整理すると、
・同様特性を持ち、若干劣る評価対象を同時に提示する
・情報を伝わりやすく加工してあげる
・ストーリー調の資料とする。(時系列や人の動きを表現しているetc...)
・最後の詰めの部分だけ残してあげる
(私がよく言われていたのが、「君が判断する場ではない」でした・・・)
これらを踏襲した提案をしてみましょう。
まとめ
提案を通す際には、“人間とは”という部分に注目して、攻略法を編み出してみるのも大きな武器になるはずです。
普段は取らない戦法かもしれませんが、あなたの能力の引き出しは確実に増えることとなります。
心理学・人間工学、統計学etc...
コミュニケーションを制するヒントは先人達が既に編み出していますので、あなたの武器にできそうな分野を、上記以外でも探してみてください。
それでは、また次回!